横尾忠則によると,クリムトの描いた女たちの指は棒状のものを弄んでいるんだと…。金色は官能と感性の色か。緑の湖や花園の風景画は初めて見たけど,意外に良いな。

大道寺将司+辺見庸。イマジネーションと実際に起きてしまったこととは大きく異なる,というより完全に裏切る。それが「まなうらの虹崩るるや鳥曇」「時として思ひの滾る寒茜」といった句に結実している。思考の向きを自分に向ける=自照の句である。「棺一基」とは凄いな。荒井まり子さんを久しぶりに見た。