ガルシア・マルケスとは随分作風は違う。でも,これといった強烈な事件が起きるわけでもなく,中弛みするところは似てるかな(爆) むろん,バルガス・リョサのような破天荒さもない。ロサリオというヴァンプをめぐる二人の男…という,背景に麻薬戦争がなければ,よくある話ではあるのだけれど,語り手を内向的な文学青年にしたところに妙があるというべきか。ロサリオ・ティへーラスって日本語にすれば数珠と鋏だから,赤と黒ってことでもあるのね。訳はかな〜りスラングに苦心してる感じ。

ハスキーヴォイスの女優ローズに勝生真沙子>この配役ハマったぁ! 川上との掛け合いポエトリーリーディングが若干漫才風なとこも含め泣かせる(;>_<) 女優を続ける勇気を与えた記事を書いたのはエミリーの父…なるほど,そんなオチか。