• 「ピーク・オイル・パニック」(Jレゲット・作品社)ピーク・オイル・パニック―迫る石油危機と代替エネルギーの可能性

プロローグからして格調高く,ブリリアントな文章で,平易に石油の終焉と新エネルギー導入の正当性を説く。しかし,私みたいに,心の数%が破壊への衝動と滅亡への希望に病んでいる人間には,リベラルエコの限界に見えてしまう。つまり,投資家(筆者の取り巻き)と,改心した石油屋(現在は「石油会社が政府なのである」)と「馬なし馬車」屋(徒与太を無批判に持ち上げてる)と,聡明なる学者先生(筆者自身)と,自立した世界市民(自称民主主義国の)とが牛耳る世界の構造は,どうやらそのまんま残存されるみたいなのだ。とはいえ,石油を掘削するときに加重した泥水を注ぎ込むこと,石油を満たす貯留岩があって帽子のような岩がその上に乗っていなければならないこと,世界最大の油田は60〜70年前に発見され,大油田の発見は1970年代が最後であること,太陽光や風力による電力の地産地消をエネルギーインターネットと呼ぶ…などの事象は蒙を開かれた。

母親対決で,メープルに塩壺を投げる牧野ママwですが,内職?しながら歌うのが「何日君再来」ってのが泣かせる。強気キャラのカブる何原滋(柯奐如:吹き替えは誰?)が颯爽と登場で,杉菜の影が薄まり,何か石川梨華みたいw。