上のではなく、日本文芸社の単行本。

親子の思想の違いを、女のからだで精一杯すり抜けていけば、勝ち目は女のにあると決まっている…のだと。そして、色仕掛け、男色、黄河の塩水化、女俑。と息をもつかせぬ展開。

南宋末期、耀変茶盌を日本僧の雇った山賊が盗む。禅の修行より陶磁器目当てか。時空を超えて、現代の二ホンへも。

ポドゴルノーイェなるソヴィエトの都市の御話もなにやらケッタイなこって。

青海はまるでダンジョンゲームのよう。そして、イブン-ハルドゥーンとのかいごう。歓喜仏という偶像の導きで愛に到達するんだと。

遺跡をつくったのは自然の意志だというタクラマカン。首だけの石仏。

海獣人はまるで久生十蘭