「命をいただく」なることばは差別に負けてるみたいで私は大嫌いです。
うん、素晴らしい。
素材への感謝を表現する前に、それを作った人たちへの感謝を表現しろ、というのは全面的に賛成。
さすがに肉類は週2回も喰えば充分な私とは言え、ビーガンなるもののうさん臭さには辟易。
豚の屠畜にかつては電気ショックが使われていたが、現在は炭酸ガスの麻酔なのだそうな>肉質が落ちるってホントなのか!?
読めば読むほど、職人仕事のタイヘンさがわかる。スピードと技能はハンパじゃない。本当に難しいシゴトだわ。
様々な道具の使い分けもタイヘンそう。
三元豚とは、ランドレース、大ヨークシャー、ハンプシャー、バークシャー、デュロックの中の3種類を掛け合わせたんだって。
交雑種の牛とは、ホルスタインを母、和牛を父として生まれた牛のこと。
松阪牛は、黒毛和牛の仔を産んでいないメスだけが選ばれるのだと。
殺生禁断令の読み方も興味深い。シカやイノシシ、魚介類を食べることや、皮革のための屠畜は禁じていないのは、天智天皇が仏教徒というより道教徒だったから、というのは面白い。そして、釈迦自体が最後の食事にミルク粥と豚肉を食べたのだと。
天皇や貴族、武士も人殺しをカモフラージュするために肉食禁止を民衆に信じ込ませたというオチ。水平社宣言にもモノ申している。非常に刺激を受けました。