白い病 (岩波文庫)

白い病 (岩波文庫)

 
 
ほー、この世に人間が増え過ぎたので、われわれの半分を厄介払いしようってわけ。貧乏人は貧乏人に場所を与え、貧困にあえがせる、という認識はまるで現在進行形だな。
貧乏人には過マンガン酸カリウム、金持ちにはペルーバルサム、そして最終的にはモルヒネを。

中国をヨーロッパの植民地にして安定させない限り安心できないんだって。

新しい人たちに場所を譲るために、病気が!

世界中の国王や統治者に、人殺しをしないと約束するまでクスリは渡さない!

堂々たる反戦思想!

元帥は人民を国民にする。男にとって戦争は最も偉大なもの。

勝利を望むのは、私ではなく、国民だ。

かくて国民はヘイトを繰り返し、主人公の医者を撲殺する。