いま・むかし 東京逍遥 (犀の本)

先人に敬意を表し、いきなり佐多稲子の解説から入るのは良いね。

日本近代文学は、ありていのところ、全国の地主や造り酒屋や高級官吏やの息子たちが、笈を負うて上京し、本郷台や都の西北や三田やにまなんで、あるいは教鞭をとり、人間というものはつまり自分は尊重に値するはずだ、ということを書いたものではなかったか。

って言いきってしまうのは、正しいよねー。

植草甚一を読んでみたくなった。

そして、雑司ヶ谷の道路開発の話も、最近散歩したばかりなので、印象的。もう40年も前の本なのに。