アイヌ学入門 (講談社現代新書)

アイヌ学入門 (講談社現代新書)

  • 作者:瀬川 拓郎
  • 発売日: 2015/02/19
  • メディア: 新書
 

 いきなりokiや伊福部の話から入るあたりはわきまえてるなという感じ。実際に発掘調査をしている筆者なので観念的でないのがよい。

オホーツク人はアイヌに滅ぼされた模様。

元寇と同時期にモンゴルと闘っていたのは知らなかった。

川を意味する「ナイ」は5世紀前後に「ペツ」に置き換えられた。

イノシシ祭りがヒグマのイオマンテに繋がるのはロマン。

ミイラといい、沈黙交易といい、独特の習俗だな。そして、青苗文化→渡党。

コロポックル=北千島アイヌらしいが、プリニウスとはまた数奇なり。

陰陽道と後進呪術とかになるとホンマかいな?だが。

疱瘡神を呪術で退治するというのも、感染症に免疫ができること?と思ったりもする。

17世紀には、砂金の採取、製錬が行われていた模様。しかし、さらにそれ以前、奥州藤原氏の平泉にも大量の砂金がもたらされていた! いや、さらに道長の時代、修験者が金の採掘と流通を管理していたのだと!