夢見る帝国図書館 (文春e-book)

夢見る帝国図書館 (文春e-book)

 

永井久一郎が明治初期に図書館設立に情熱を注いだのは知らなかった。

それにしても、喜和子さんは強烈なキャラではある。

この筆者の本は初めて読んだが、よく言えば読みやすい。図書館に人格を持たせる試み…か。少しずつ話が深刻になっていくのですな。

こども図書館の3Fには明治時代の写真があるのか? 今度行ってみるか。

何より「図書館の孤児」なる絵本が面白い。

確かに、フェミよりリブの文脈である。

そして、上野の受容力という意味では、柳美里の作品に先行していたのだな。

だがだが、孫娘が出てきて戸籍の話とかになってくると、さすがにドン引きしたわ。安っぽいミステリーになったり。この手の話はホントにキライ。