問はずがたり・吾妻橋 他十六篇 (岩波文庫)

問はずがたり・吾妻橋 他十六篇 (岩波文庫)

 

 やはり劈頭の「問はずがたり」が男性優位のフリーセックスなのが分かりやすい。しかしまあ、当時の女や男は演歌の世界よろしく、二ホン各地に流れていたのだなあ。そして、15年戦争が始まってるのに、東京は浮かれまくって、五輪まで開催しようとしてたわけで…。この頃には既に宝塚に少女達は嬌声を浴びせていたわけか>そして、サフィスムへ。しかし、牛天神裏の住処って、この辺りは30年以上前に何度か訪れていたんだけど。一応、今年の干支ではあるし。

この民族の間に言い伝えられた荒唐無稽の怪談が今だに吾々の精霊を戦慄せしめるか! ってのはホンネの叫びだよな。

疎開していた岡山県、戦後移り住んだ市川、自ら台本作家となった浅草や銀座の舞台事情。何より東京の右半分! 転んでもタダでは起きない。

神社に興味無しの部分、同意。

岩波文庫なのに岩波の悪口を言ってるのは面白い。