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独ソ戦　絶滅戦争の惨禍 (岩波新書)

昨年ソコソコ話題になった本だけに、目配りは相当のモノ。

ヒトラーにもスターリンにも戦略戦術的誤りが度重なったのを冷徹に描く。

何より地図がわかりやすい。

劈頭、スモレンスクの戦いこそ画期であったという。

そして、勝敗の帰趨を決定したバグラチオン作戦。

しかし、独ソ戦で漁夫の利を得たのは勿論英米だし、その後の「民主主義と自由」の専横ぶりをみるに、余りに大甘なのではあるまいか？

ドイツ国民がナチスの共犯者だとするなら、日本国はどうなんだ？