ぼくの東京全集 (ちくま文庫)

ぼくの東京全集 (ちくま文庫)

 

 大空襲後の神田~上野の描写から始まる。公園で処理するための屍体を乗せるトラックとすれ違う。

没落したタカミネヒデコが食べ残しの寿司をつまみ食いするのに慨嘆す。

食物は一期一会で、出会った時に食い尽くすのが基本。

駐留軍慰安の大事業に参加する新日本女性の率先協力を求める国策! raaは実質半年、自主営業の才覚によって、パンパンが街に出る

明電舎の動員には給料が支払われた!

 んで、第二章から急に下世話に文体が変化(;´Д`)

第三章の小説は意外にも面白かった。

第四章 日比谷公園の青銅の鶴は、心字池から雲形池に移動したのか。

第五章は、千人斬り女や出歯亀のお話。もはや殆ど講談でも聞いている気分。

第六章は、何と言っても、佐多稲子がダントツ。読んでみたくなりました。