新装版 海狼伝 (文春文庫)

新装版 海狼伝 (文春文庫)

  • 作者:白石 一郎
  • 発売日: 2015/12/04
  • メディア: 文庫
 

 16世紀末の対馬のお話。

自国の人民を捕えて明国へ売り、恩賞をもらって喜ぶのが、この国の足利将軍

いやもう、将軍だろうが公家だろうが天皇だろうが、同じようなものだしな。

笛太郎の個としての特異性と凝り性が面白い。

朝鮮女のヨファ、宋由来奴隷の雷三郎はキャラが立ち過ぎだわ。宣略将軍李伏竜、スキンヘッドの金崎加兵衛ともどもアニメ化してほしい。

李伏竜の宗教嫌い、焚書は何を意味しているのか?

村上水軍はともかく、明軍やら南蛮人やらはちと手を広げ過ぎかも?

にしても、瀬戸内の島々や湾の名前は地図が必要だな。戦には関わらず、商才に長けた能島小金吾。

三の乙女の巫女さん、いーな。陶晴賢の忘形見?

三角帆ラティーンセール。

後半は怒涛の如くで、一気に読了。