隠された奴隷制 (集英社新書)

隠された奴隷制 (集英社新書)

  • 作者:植村 邦彦
  • 発売日: 2019/07/17
  • メディア: 新書
 

 あのJロックは農奴を所有し、奴隷取引に出資していたのだと。

モンテスキューの黒人ヘイト。

スミスは黒人奴隷より、自由労働者を使う方が安くつくと考えた。そして、自由労働者ワーキングプアとして生きる社会が文明社会なのだと肯定した。

ヘーゲルは時間制限があれば人格を他人の譲渡できると考えた。

ブレイは、人間はこれまでずっと人間の所有物(プロパティ)だったと述べた。

マルクスは賃労働が奴隷労働を覆い隠すと喝破した。

ボウルズとギンタスは人的資本論現状追認イデオロギーだと批判した。ハーヴェイも人的資本論を、階級関係の意義を葬り、要するに給料が安いのも自己責任であるとするドグマであると断罪した。

新世界の奴隷制がなければ、資本主義も産業革命も近代世界システムもなかった。そして、現在のヴェールに覆われた奴隷制なくして!