あ、太陽族へのアンチテーゼとして書いたのかな?
この作者としては、随分と軽妙だわ。
にしても、若者たちの格差社会。戦争の疵を引き摺る先行世代。犯罪も性も今では隔世の感がある。
山瀬の住む百人町。杉麻子が成城から毎月の金を受け取りに行く雑司ヶ谷、小田切のトラックが和泉多摩川の砂利を上町の建設現場に運ぶ…など、なかなかに地政学も面白い。
唐突な特攻隊批判はどーなんだ? 当然に正当ではあっても、小説に必然性を与えてるとは思えない。読むのやめたぞ!
ま、でも、話としては出来過ぎ感がなー(~_~;) どうせ、山瀬黒幕にするなら、もう1回どんでん返しがないとねー。どうせ外連味勝負だしぃ。