“銃後史”をあるく

“銃後史”をあるく

 

 ソウルで生まれ、ヒロシマ被爆し、善通寺朝鮮戦争を経験するという数奇な育ちの筆者の集大成。

サイパン「玉砕」の政治性

母子福祉の対象は、家の嫁ではなく、近代家族の母であった。

単一民族神話に、混血児問題をぶつける

日本人妻は最近の韓流も含めて、慰安婦との対比など、かなり危うい論考に思える

 で、朴裕河礼賛に至るのか。

 まー、森崎和江は久しぶりに読んでみたくなった。しかし、階級より性、イデオよりアイデンってのは今、通俗に堕するだろうがな。

母性の発明は国民国家とともにあり、それを批判した与謝野晶子によって逆説的に人口に膾炙した。