ひとり

ひとり

 

 名乗り出ないもう一人の慰安婦の物語。というより、多くの証言をパッチワークして構成した小説。

少女たちが妊娠すると、胎児とともに、日本兵は子宮を勝手に摘出したい。家畜同様に。606号注射とサックの再利用!

二十万人が連れていかれ解放後に戻ってきたのは二万人。

現在の老女の彼女の願いは、周りから無視されずにいきること。周りに迷惑をかけずに生きて死ぬことだ。