草競馬流浪記 (新潮文庫)

草競馬流浪記 (新潮文庫)

 

 おそろしいことに、筆者がこの本を書いた年齢に私もなってしまった。さんざん言及されている歯と目は、幸いなことに筆者より保っている。文庫になる前の84年4月に単行本を入手している。もはや、この中の半数近い競馬場は廃止となり、この後新設された門別、盛岡には逝っていない。

発売当時にはうっかり見過ごしていたことが今読むと、うーみゅと頷くこと少なからず。あーー年をとったもんだ。

アンカツは勿論だが、吉田勝彦とか。当時の大井のトップが的場文男だったりとか。船橋、浦和、中津のヤバさとか。

フルムーンが夫婦合わせて88歳以上だったとかも、隔世の感。