浦安の話が見え見えなのに、なぜか地名は架空なのね。
沖の漉き小屋の中での奔放な男女の営みとか、シネフランセみたいやな。
砂のバリケードは怖い民話風。
兵曹長はロシア風味。
乞食少女や畸形マニア。
しかし、浦安には洋食屋が多かったのね。船宿としてのライヴァルは行徳なのか。
朝日屋はスペインの三文小説だし、芦の中は純情に思わせてホラー。
毒をのむとは心中詐欺、留さんは悪徳の栄え。
うんうん、世界小説だわ。
だから、三十年後みたいなネタ晴らしは興ざめなり。
同世代の浦安出身の人によると、中学だか高校だかの授業では教材に使われていたんだと。うーーmmm、ススンデルなあ(;´Д`)