戦争経済大国論

戦争経済大国論

 

 ほぼ同世代だが、この本はこの出版社からということで、おそらく限りなく文学に寄せたかったのかと思う。とはいえ、当節のブンガクなぞフンコロガシみたいなもんだし。いきなり日特金属襲撃事件とか、本気度がうかがえる。

だがしかし、240ページの如きアジア反日武装戦線とカーチス・ルメイを相殺するような記述は断固賛成できぬ。

達成感がないという筆者あとがきだが、読者も読後後味の悪さが残りまくった。