雪国 (1950年) (新潮文庫)

雪国 (1950年) (新潮文庫)

 

 この超有名な小説を初めて読んだ。

声フェチで色フェチで性格も変態の作者は、今生きていればアニメオタクになってるだろう。主人公の島村もプー太郎(親譲りの財産で徒食・小太り)っぽいし、女をモノとして愛でるタイプだし。

熊のような硬く厚い皮膚ならば、人間の官能はよほどちがったものであったにちがいない。人間は薄く滑らかな皮膚を愛し合っているのだ。

こんな文は変態しか書けまい。正直、駒子も葉子もどーでもよいんだがね。

人間の身の添い馴れは、縮ほどの寿命もない

 のであろうから。全体に、映画化されるのが前提みたいな描写が目立つ。