私のなかの東京―わが文学散策 (岩波現代文庫)

私のなかの東京―わが文学散策 (岩波現代文庫)

 

 初出が76~78年だから、ちょうど私が東京の大学に入った頃だ。

作者は慶応幼稚舎出身なので、チト鼻につくところがあるが、高速道路より、上智大学を批判したり、既に江戸の外濠が自然破壊なのだと喝破したり。

大正の花街の面影をとどめるのは千住柳町と白山だそうだが、残念ながら間に合わなかった。