まっぷたつの子爵 (岩波文庫)

まっぷたつの子爵 (岩波文庫)

 

 こうのとりや紅鶴、丹頂鶴は人間の死骸の味を覚えてしまった…。

トルコとの戦争で半身を喪ったメダルドは動植物を半身にしてしまう。セバスティアーナによれば、悪い半分が帰ってきたのだと。メダルドは放火をし、絞首刑を繰り返し、セバスティアーナを癩の村送りにする。トレロニーは医者ではあるが、生物や鉱物や人魂の研究ばかり。ユグノー教徒たちは次第に宗教を忘れ、メダルドの改宗願いも却下する。

世界の半分を失えば、残る半分は何千倍も大切で深い意味を持つようになる…ということなの?

田舎娘パメーラを愛することに決めたメダルド残る歪んだ愛情発露。 ここから話はファンタジーめいてくる。ヤギとアヒルが友達のパメーラはなかなかの策士。

ででででも、ここに悪い半分と善い半分がホントに存在することで大いに話がややこしくなる、善い半分はキリスト並の善行者。しかし、非人間的な美徳というものは確実に存在するのだ!

実直な車大工ピエトロキョードにとって機械とは絞首台や拷問台であった。

で、決闘の挙句、御都合主義の合体成功!

うん、パメーラも無事に玉の輿で良かったね!  かしらん。

ま、これが上半身と下半身だったら、しょうもない話だろうなー。

うん、是非アニメ化希望。