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 ・花粉症の薬飲み始めた。出窓のカフェカーテン付け替えた。故郷の改装した城を眺め、咲き始めた梅を見た…うん、春でふな。

英語の帝国 ある島国の言語の1500年史 (講談社選書メチエ)

英語の帝国 ある島国の言語の1500年史 (講談社選書メチエ)

 

 ・聖書をウェールズ語に翻訳させたことは、一方でウェールズ語の保持に貢献したが、その反面で、宗教の言語と見なされて、政治の世界から締め出され、重要性を持たない言語として、農村部の小作人に残存することになった。

・「連合王国」の同義語としての「ブリテン」という言葉はスコットランド側から提案された。イングランド人はもちろん何事もなかったかのように、連合王国を「イングランド」と呼び続けた。

スコットランドの伝統文化の象徴と想定されてきたキルトやバグパイプは、アイルランド文化との違いを強調し、スコットランド・ハイランド人の独自性を主張するために捏造された伝統だったのである。

アイルランド語の死滅は、英語の支配と時を同じくしており、アイルランドの英語は抑圧の道具であったし、同時に反乱の手段ともなった。

・生垣学校では、政府に対する不忠義の精神、現王室やイングランドとの連結に対する憎悪を抱かずして読むのは不可能な読本が使われ、反イングランド的な内容の教材を使って、英語を学んだ。

・植民地の臣民が外国語としての英語を習得するにあたり、その手助けとなるようブリテンの出版社が平易な言葉で書かれた読み物を出版し始めた時、最初に出版されたのが他ならぬ『ロビンソン・クルーソー』であった。

森有礼が「簡易英語」の可能性についてブリテン言語学者ではなく、アメリカの言語学者ホイットニーに打診したのは、アメリカ英語が「変種」だったために、変種同士あるいは日本における簡易英語に賛成してくれるとの期待もあったかもしれない。だが、ホイットニーの回答はほぼゼロ回答であり、実際に使われている英語しか認めないものだった。