・戦後日本の<民主主義>的国家・社会とは、「大逆事件」が「大逆事件」としてあり続けることを許している国家・社会である。

・「民本主義」論とは、国家とともに幸徳・大杉らのアナーキズムと「直接行動論」とを葬り去ることによって成立するものであった。

・『古事記』とは、これを<神話>だと思うものによってしか、あるいはこれを<日本神話>だと信じるものによってしか<神話>ではない。

なんて、辺りは面白かった。

ただし、ウクライナに関しては見解を全く異にするし、ピケティにブローデルを重ねる部分はまるで藤原書店の広告かと思った。