集合住宅: 二〇世紀のユートピア (ちくま新書)

集合住宅: 二〇世紀のユートピア (ちくま新書)

 

 ・リホツキーによる「フランクフルト・キッチン」は初めて知ったけど、面白い。

・ウィーンのリンクシュトラーセのカールマルクス・ホフの偉容。

・ノイエ・フランクフルトを主導したマイは労働者に小庭園を与えてプチブルの疑似的満足感に浸らせようとした。一方、ウィーンの社民党市政と建築家たちは、共有空間のスケール感を住民全員で共有するスーパーブロックにこだわった。

・日本の建築家はいつしか、集合住宅によって万民のための「ユートピア」を実現する気力を失ってしまった。