蓼喰う虫 (新潮文庫)

蓼喰う虫 (新潮文庫)

 

 朗読の時間があまりに面白かったので、図書館で借りて読む。「女は神であるか玩具であるか」である要に取って、美佐子は「それらの孰れにも属していないから」尊敬してるんだって。「慰み物にされてでももっと愛されたかった」という美佐子のズレから自由恋愛へ(/・ω・)/ ふみゅ、ありふれたお話ですが、西洋もアラビアも中国も関西も、谷崎にとっては、同様に、突き放した対象として眺められているのが興味深い。とりわけ淡路の田舎芝居やら磊落した白人娼婦の描写が印象的である。☆★