「ロザベルの疲れ」の生苦い生活感がいい。「小さい女の子」も読みやすくてとてもいいけど、オチが弱い。「子供らしいが、とても自然な」は素晴らしく詩的でオチも陰影に富む。「鳩の夫婦」もいい感じですな。「理想的な家庭」は老人の目から見た崩壊への予感、もう少し続きが読みたかったな。「園遊会」は階級社会の曖昧化。「蠅」「カナリヤ」は死を予感させる話。☆