人間腸詰 (1978年) (角川文庫)

人間腸詰 (1978年) (角川文庫)

 

 30数年ぶりに読んだ。表紙は米倉斉加年だわ。☆★

・人間腸詰→ノスタルジーが「野垂れ死に」,ホームシックが「鸚鵡・小便」ってのは洒落てるな。

・木魂→弱った人間は,認識の帰納力や意識の綜合力とか言ったようなドミナント(中心主力)が弱って来る結果,意識の自然分解作用がポツポツあらわれ始める…のだそーな。

・無系統虎列刺→瓶の向こう側に隠れた「吐」の字を見落として「酒石酸」を匙で杓って口に入れたのだとさ。ってかアンチモニルカリウムって何だよ?

・近眼芸者と迷宮事件→惚れたことがわかるまでに人間二人も殺すのは,純真な,内気な女だからなんだって(-_-;) 

・S岬西洋婦人絞殺事件→R市なんて日本海沿いにあんのか? 要塞を示すタトゥーって何だよ?

髪切虫→ヘンな長い詩でした。

・悪魔祈禱書→古書店店主の語り物。

・戦場→お手上げ。