地球外生命――われわれは孤独か (岩波新書)

地球外生命――われわれは孤独か (岩波新書)

 

 うみゅ,ソレも生物と呼ぶのか…と思いつつも難しいなあ。チューブワームの細胞内の微生物が硫化水素を酸素で酸化し,あたかも光合成のように二酸化炭素からデンプンをつくるってのは面白かった。☆☆

・気囊では呼吸の空気の流れが一方通行で,呼気と吸気が混合しないので,酸素の利用効率が高い。鳥類は恐竜から高性能の気囊を受け継いだ。

・今の地球の条件においては,リンの揮発成分が存在しないので,リンは循環しない。40億年前にはほとんどなかった陸地がだんだん大きくなってくる過程で海中のリンが増え,それが生物の量を決めていたのではないか…。

・シュミレーションによると,今の地球から月を撮ってしまうと,数十万年の周期で,数十度も自転軸が変動してしまう。大きな衛星を持たない火星は,自転軸が大変動する状態になっている。