日本の黒い霧〈上〉 (文春文庫)

日本の黒い霧〈上〉 (文春文庫)

 

 成る程,戦争直後はGSとG2の対立が全てを決めていたのだな。下山事件においては,実行班たちの横の連絡を取らせず,独立した命令を受けていた…というのが興味深い。

しかし,現代においても,多少洗練されたり,更に露骨だったりする工作が行われているのはミエミエなのに,ただ一人の清張も現れないという…このクニの絶望。☆☆★