人種とスポーツ - 黒人は本当に「速く」「強い」のか (中公新書)

人種とスポーツ - 黒人は本当に「速く」「強い」のか (中公新書)

 

 ・黒人知識人の多くは,身体的活動による業績に消極的,あるいは否定的立場をとった。スポーツを経営者達が奴隷を懐柔する手段と見たのである。

・白人を男性的,黒人を女性的とみなす規範が存在し,ボクシングにおいても,白人が攻撃的なパワーボクシングにこだわったのに対し,黒人はディフェンスを重視し,必要最低限のパンチで相手を倒そうとした。

・人種分離社会では,ごく限られた少数の有力で有能な黒人は,自らを白人社会の一員と見なし,また白人社会から見なされることによって,自分の場所を確保することが可能であった。

ナチスドイツによる人種差別や人権侵害を聞くにつけ,アメリカ国民の多くは,自国の黒人に対する人種主義を棚上げし,北方人種の優越を主張するドイツに,かねてからの多元主義優越論で挑んだといえる。

・身近で人種を意識しない日本では,アメリカ以上に深く黒人身体能力ステレオタイプが浸透している。

・ケニアのナンディ地方にトップアスリートが多い理由は,自己優越感,割礼の習慣,夜間の牛の強奪などに求められる。

…なんて辺りをφ(..)メモメモ。☆☆★