〈老いがい〉の時代――日本映画に読む (岩波新書)

〈老いがい〉の時代――日本映画に読む (岩波新書)

 

 いや何がスゴイかって,70代半ばの大学学長が「ゲオ」でDVDを物色し,自室に引きこもって映画鑑賞するって行為そのものが,まさに<老いがい>の醍醐味ってヤツなんじゃないかしら?? それぞれの作品への評価(やや甘い)は当然見るものによって異なるだろうけど,基本評価しつつも,留保や注釈を付けるのを忘れない天野さんが面白いや…ちょっと惚れたゎ(^_^;)  第四章みたいな硬派なドキュメンタリーへの眼差しは筆者の真骨頂ですな。☆☆☆