すばらしい新世界 (講談社文庫 は 20-1)

すばらしい新世界 (講談社文庫 は 20-1)

まぁ,SFなんて所詮,厨二病のアングロサクソンの戯言としか思ってないから,退屈でしょうもなかったよ。

「社会不安なしに悲劇は作れないのだ。今では社会は安定している。人々は幸福だ。欲しいものは手に入るし,手に入らないものはみんな欲しがらない。…激情や老齢などというものはさいわい知らない。母親や父親に煩わされることもない。妻や子供や恋人などという,はげしい感情の種になるものもない。当然振る舞わねばならぬようにしか振る舞えないのだ。そのように条件反射訓練を受けているのだ。それでも何かうまくゆかないようなときは,ソーマというもの(酒と宗教の効果を併せ持つ)がある」なんていうムスタファ!総統のお言葉だけで十分だ。