何しろ今を時めく宮崎駿の表紙ですわ。堀田善衛を読むのは久しぶりだが,相変わらず面白いといえば面白いし詰まらないといえば詰まらない文章だ。しかも,「ちくま」に掲載された文章ばかりだから,あっさり読める代わりにメモをとるほどのこともない。もし,この2013年に堀田善衛が生きていたら,どんな文章を書いたろうか? 破滅と絶望と無関心の現状を超絶して古典の世界に逃避すべきであると云ったろうか? アサンジやスノーデンの件は電子時代の記憶殺しとでも云ったろうか? 思いっきり的外れなことを云いそうな気もするのだが…。