• 「赤と黒 デジタルリマスター版 第二幕」


梯子から始まって愛情が全てに優先するロマンチシズム全開ですよ。恋人の生首を買い取って葬った女と同じ名を持つマチルドを演じるアントネラ・ルアルディが情熱的で,ジェラールも急速にヤンチャになりますよ。「女は大勢いるが,名誉は一つだけ」「私には父と戦う武器がある。不名誉は娘が持つ最強の武器よ」の対比は面白い。ラストのレナール夫人との対話も圧巻。「神に持つべき感情をあなたに抱くの,尊敬,愛情,服従…」「もう失う名誉はない。死刑判決もない。愛だけだ。神も人間も手を出せない」