- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 2011/05/28
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「石油の出るところにアメリカ人あり。奴らは飢えることはない」なんて台詞が真実をついてる。パリのメトロの切符(ピギャール駅!)を見ながら黒人女を抱くというイヴ・モンタンの屈折。フラ語・イタ語・スペ語・エイゴが混じり合うヴェネスエラのラス・ピエドラス。ヴェラ・クルーゾー(悲惨な最期を遂げたらしい)が可愛いなあ>これがハリウッドの西部劇なら,男勝りの気丈なヒロインになっちまうところだが,さすがにラテンな話は情緒的だわ(←マチスモの残滓ともいうが)…でも,出番が少ないのは残念。ニトロを載せたトラックって福島第四みたいなもんか? 後半のスリルとサスペンス部分は,アナログモノクロだけに怖さが際立って今見てもゾクゾクする。シャルル・ヴァネルのヘタレ加減とペーター・ファン・アイクのカッコよさが半端ない。