パンとペン 社会主義者・堺利彦と「売文社」の闘い

パンとペン 社会主義者・堺利彦と「売文社」の闘い


明治という時代は知識人・文化人・名士が寡かったのだな〜。狭い世界の中で関わり合っているように思える>一方で,行動範囲は非常に広いし転居転職転向も烈しい。そんな中,やはり堺利彦と夏目漱石との関わりは意外だし,ジャック・ロンドンの訳文を通してとはいえ魯迅との関わりも想定外だ。そしてまた,松本清張有島武郎との因縁もなかなか不可思議である。それにしても,堺利彦の孫である近藤千浪が急死し,筆者自身もあっさりこの世を去ったのは何ということだろうか?