自由への道(五) (岩波文庫)

自由への道(五) (岩波文庫)


冒頭のNYのゴメスのシーンが思いのほか軽快(われわれアメリカ人は,幸福な人のための,あるいは幸福になろうとしている人のための絵画を欲してるんだ)でチト期待したのだが,やはりダルダルな展開になってきちまった。まぁサルトルの分身であるらしいマチュウにサッパリ魅力を感じないんだから仕方ない。「あさってのヨーロッパとやらは,おれに食い物をくれるのかい?」というビネットの問いは予言的ですがね。こうなりゃ意地でも6巻まで読んだるゾ。