cinema

シティ・オブ・ゴッド(02・BRA)

ある意味国辱映画なのだが,陰惨な話なのに笑えるのは,ポル語が少しマヌケに聞こえるからだけではなく,アメリカンニューシネマに通ずる裏青春映画だからなんだろう。時代設定が60年代後半であることは見終わった後で知った。神の町の王はジミヘンみたいだ…

戦略大作戦(USA70)

で,少し元気が出たので,TVで捕獲。サザーランド様がイーストウッド殿を喰ってますな。丁度この年名作MASHが公開。いやーこの美丈夫2人をBLモノとして70年代に見たかったっす。映画自体はまだまだ小奇麗な西部劇の延長に過ぎず,サスペンスも殆どないん…

白い風船(IRAN95)

生きることは無駄と徒労に満ちていて,だから少し楽しい。ちとオバサン臭い少女ラジェと話す登場人物が自分の私的事情を延々陳述するわりに,なかなか行動に移さないのが何ともツボにハマる。キアロスタミ風味もさほど気にならん程度だし,風船売りの少年が…

不良の掟(FRA56)

ジタンものはフラ映画に多いが,これは淡々粛々とジュネスポヴルとの抗争?を描く。感情を内に秘めながら,やることは相当えぐい(直接的に描かれてるわけでは殆どないが)。港の引込み線のシーンとかなかなかよい。

崖(ITA)

初見のフェリーニ初期作品は,やはりシネリアリスモの流れにあって人情紙風船ものなんだなあ。←こりゃホメ言葉。中年詐欺師のいたましさが身につまされる。

(ITA60)

MMとCCという大スター二人が出てるわりにはちとデクノボー芝居で,脇役が光る艶笑小咄風のつくり。実際,父親役・母親役・友人役・隣人役など,唸るほど上手い。妻を過度に偶像化してエッチしないのは神への冒涜で離婚に値するってな教会の言い草への皮…